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うさみみ出張所

創作専用  気が向いた時に、適当に、色々と。

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『白い手の追憶』の続きというか、踏まえての話。
ロビンちゃんがゾロ相手にベラベラ喋る話。タイトルと話の雰囲気が合ってないという困った事態。
最後に残りの麦わらの一味がちらと登場。
今回は・・「ゾロロビ意識しましたよね?」と聞かれると「はいすいません」と答える。その程度には、ある。「意識した」程度ですよ?(期待禁物)
長いけど、一気に載せます。頑張って! 読むのメンドくなったら途中で放棄して! 勝手な設定やヘロヘロの文章に耐えられなくなったら以下略!!
またしても強調したい箇所の上に「、」の代りに、その部分を太字にしました(他の方法も取ってるが)。不思議な太字はコレですorz
さて。私のワンピの二次創作はこれで終りです。余程のことがない限り。
では、詰め込むだけ詰め込んだロビンちゃんの話、興味ある方は「読んでみる」からお願いします。

「・・・・っ、がはっ」
くすぐったさ半分息苦しさ半分で、ゾロは飛び起きた。その拍子に顔から腹へころころとチョッパーが転がり落ちた。何だ、チョッパーか、と思いながら、自分の腹ですやすや寝ている彼を床に横たえた。
ふわぁぁと大欠伸をしながら頭を掻き、周りを見回した。空の酒瓶とジョッキと仲間たちが床に散乱している。
昨夜この船では初めての宴が行われた。戻ってきた仲間。新しく加わった仲間。そして、新しい船。目出度い事が沢山あった。仲間の加入で余興の幅も増え、また、慣れない綺麗で立派な船に、皆のテンションは上がりっぱなしで、いつもより酒のピッチが速く、だから潰れて寝てしまうのも早かった。
尿意を覚えたゾロは、寝ている仲間たちを避けながら甲板に向かおうとしたが思い直し、トイレに向かう。
ついでに顔も洗ってすっきりとして戻ってきた時には、完全に目が覚めていた。飲みなおすか、と残っている酒瓶を探してみると、封が切られていなかった瓶を四本見つけた。それを抱え、甲板に出る。
ぼんやりとした月明かりの下、一人海を見ている女がいた。
それを認めて、ああそーいやいなかったな、と思いながら近寄った。気配も足音も消していたわけではなかったが、かなり近くに行くまで気付かれなかった。珍しい、とむしろ怪訝に思った時、ようやくハッとしてロビンは振り返った。涙を散らしながら。
「っ、おい――」
驚いて声をあげかけた所で、突然視界が遮られた。が、それは一瞬の事ですぐに手は消え失せた。
「目が覚めたの?」
視界が開けた時には、ロビンはにっこりと笑っていた。涙の跡形もない。
“何もなかった”にしやがった。
ゾロはチッと心の中で舌打ちし、「おめェもか?」と聞き返した。
「いいえ」ロビンは頭を振る。「眠れないから、風に当たってたの」
何故とは問わない。代わりに瓶を揺すって見せた。
「飲むか?」
ロビンは微笑んだ。
「そうね。酔いもだいぶ醒めたから、頂こうかしら」
 
「・・・・大きな船ね・・・・」
酒盃を揺らしながら、芝生に腰を下ろしたロビンは仰ぎ見た。
「またこうして皆と船に乗れるとは思わなかったわ・・・・」
ロビンの呟きに、ゾロは応えず黙って瓶を傾ける。
ロビンはしばらくはためく海賊旗を見つめていた。
「ありがとう、剣士さん」
「あ?」
瓶の口から離して顔を向けると、ロビンと目が合った。
「何回云う気だ。聞き飽きた」
「あら」ロビンは目を丸くする。「メリー号に乗った時に一回。その時あなたが後で言えと云ったから、ウォーターセブンに戻ってから一回。それと、今。都合三回ね」
指折り数えたロビンが、飽きるほどではないと思うわ?と首を傾げて見せる。
「一回云やァ充分だろうが」
「一回目はあなた、ちゃんと受け取ってくれなかったじゃない」
うっ、と詰まる。その様子にロビンはくすりと笑う。
口で敵う相手ではなかった。ゾロはばつの悪さを隠すように、酒を煽る。
それを見て、ロビンも樽を模したジョッキに口をつけた。一口嚥下しただけで、また口から離した。
「・・・・生まれて初めて『死にたくない』って思ったわ・・・・」
ロビンは空を見つめている。ある国で「死んだ人間はお星様になる」と云われていた、その星たちは残念ながら今は曇っていて全く見えない。
「それまでは、死に対して憧憬に似た感情を抱いていたから」
「はァ?」ゾロの顔が思い切り怪訝な顔をした。「何で死ぬことに憧れるんだよ」
ロビンはゾロに向き直った。緩やかな弧を描く唇から静かに言葉が紡がれる。
「たった一人、生き残ってしまったから」
ゾロが僅かに目を見開いた。
エニエス・ロビーの一件で、ゾロはロビンの過去を少しだけ知った。それで、返す言葉が見つからないでいる。
ロビンは再び空に目をやった。
「後を追うことも出来たんでしょうけど、そうすると、オハラの考古学者は全滅してしまうし、何より、私を生かそうとしてくれた人たちの命を無駄にしてしまう。それだけは避けたかったのよ」
死んでしまえば楽だ。
8歳にして7900万という高額の賞金をかけられたのだから、尚更死ぬ方が簡単だ。
それでも、生きることを選択したのは――。
「・・お前の家は考古学者の家系だと云ってたな」
「ええ、そうよ」
「お前が考古学者になったのは、親の影響か?」
「ええ。父かどんな人か詳しくは知らないけれど、母は優秀な考古学者だったらしいから」
「らしい?」
「母は私が2歳の時に、“歴史の本文”を探す旅に出たの。いつか戻ってきて、また旅に出ることがあった時には絶対に連れて行ってもらおうと思って、私必死に勉強したのよ」
「? なら――」
ロビンの表情が曇る。夜空と同じように。
「・・・・母たちの探索チームが世界政府に捕まって、オハラの者だとバレてしまったの。世界政府がオハラに制裁を加えることを知った母は、人の手を借りて脱走して、オハラに伝えに戻ってきたのよ」
「・・母親に会えたのか?」
「ええ。6年振りに」
ロビンが微かに微笑んだ。それがゾロには何故だが小さな女の子が笑ったように見えた。
だが、それならばロビンの母親も20年前のオハラ消滅時に亡くなったということだ。
「――母は私に『生きて』と・・・・。私が生きることを、望んだの」
「・・・・」
「母の言葉がなかったら、私はきっと死んでいたわ」
静かに言い切った言葉の中には、仄かな熱が篭められていた。
ゾロは酒瓶に口をつけた。
死んだ人間が残した言葉は重い。
己の中にもそれが存在しているから、その重みは判る。
自分の場合はまだ「約束」だったからいい。
6年振りに会った母がロビンに願った、その言葉。
ロビンは、その言葉に囚われたのか。
「死のうとしたことはないけれど、このまま死んでもいいと思ったことは何度かあったわ。なのに――」
強く吹いた海風がロビンの言葉を浚っていく。
「でも、生きてて良かった。こんな私でも仲間だと受け入れてくれるあなたたちに出会えたから」
ロビンはにっこりと笑って見せる。
ゾロは「そりゃあ良かったな」と他人事のように素っ気無く返しながら、新しい酒瓶の封を開けた。
ロビンはジョッキを持っていない左手をかざして見た。ひらりと回したり、軽く握ってみたりする。
「この手を、あなたたちの手の上に重ねてもいいのかしらと迷うこともあるのだけれど・・・・」
海賊なのに、こんなにも光に溢れている人たちを、他に知らない。船に乗った直後は、眩しくて羨ましくて、思わず後ずさりしてしまいそうだった。
ロビンの呟きを耳にして、ゾロは酒瓶から口を離し、彼女の手を見た。細く長い指が艶かしい。だが生きる為にその手が流してきた血はどれ程か。
「お前が何をしてきたのか知らねェが、この船の奴らはお前を仲間だと認めてんだろ」
「ええ・・。そう、そうね・・・・」
完全に納得したわけではない顔で、ロビンは俯いた。
やや大きな波が寄せてきて、サウザンドサニー号を揺らした。
その揺れが収まってから、ゾロは酒瓶をドンッと置いた。
「何をしてきた?」
反射的にロビンが顔をあげた。睨むような難しい顔のゾロと目が合う。
しばらくゾロの顔を見つめた後、ロビンは固まっていた表情を緩めた。
「聞きたいの?」
貴方が私に興味を持つなんて。
ロビンは楽しそうに笑った。
つられるようにゾロもふっと肩の力を抜く。
「話してェんだろうが」
さっきからべらべら喋ってんじゃねェか。
ゾロは面白そうににやりとした。
「そうね」
肯定とも思案とも取れるように呟いて、ロビンはジョッキに口をつけて飲み干した。空になったジョッキをゾロの前に差し出す。
「剣を振るうあなたになら、話してもいいかしら」
ゾロの眉がぴくりと動くのと、「勿論」とロビンが続けたのは同時だった。
「同類だなんて思っていないわ」
ただ、この船に乗る人たちの中で、一番私に近い所にいるでしょう?
そんな怖い顔しないで、というようにロビンはにっこりと笑いかける。
ゾロはしばらくその笑顔を見ていたが、ため息をひとつ吐くと、手にしていた酒瓶をロビンのジョッキに傾けた。どぼどほと注ぎ、瓶を再びドンと勢いよく置いた。
「話せ」
ありがとう。
ロビンは微笑み、ジョッキに口をつけた。
 
「“歴史の本文”てなァ何だ?」
何から話そうかと思っていたロビンに、ゾロは先程から疑問に思っていたことを尋ねた。
「今から800年以上前、『空白の百年』と呼ばれている、何があったのか全く判っていない時期があるの。大抵は後世まで伝わる書物等の類が一切残っていないというのは極めて不自然なことなのだけれど、唯一、その頃の歴史を記していると云われているのが“歴史の本文”よ」
「それで何で世界政府が制裁を加えるだの何だのって話になるんだ?」
「・・“歴史の本文”には古代兵器についても書かれているからよ。“歴史の本文”を読み解けば、古代兵器を復活させることが出来るから、という理由で世界政府は“歴史の本文”の研究を禁じているの」
なるほど。ゾロは少し頷いた。
「世界一と称されたオハラの考古学者たちは、“歴史の本文”の解読に成功したの。幼かった私は仲間に入れてもらえなかったけど、極秘研究を盗み見ていたわ。だから博士には叱られてしまったけれど」
懐かしい顔が次々と甦るが、頭を一振りして、ロビンは続ける。
「母は“歴史の本文”が読めると云った私を褒めてくれた」嬉しそうに目を細めたが、すぐにそれが曇る。「・・・・それが、私に残っている唯一の、母に褒められた記憶ね」
二歳までは母と過ごしていたというが、その頃の記憶はない。ロビンに残っている母との思い出は、バスターコールがオハラに襲い掛かったあの日だけだ。
「私が空白の百年を追い続けるのは、考古学者だからとかオハラの遺志とか、もっと単純に『ただ知りたい』以外に、母にまた褒めて欲しいという思いがあるんでしょうね・・・・」
生きて会うことはないけれど、もし死んでから会うことが出来たなら。
はっと自分の思考に気付いたロビンは何度も頭を振った。
馬鹿なことを。死ねばそれまでだ。仮に死後の世界があるとしても、自分が母と同じところに行けるとは思えない。
ロビンが何を考えているか、おおよその見当はついていたが、ゾロは黙って酒瓶を傾けていた。
「色々な人に助けられて、私は一人海に出たわ」
気持ちを切り替え、ロビンは話を続ける。
「それを見られていたのね。確かに私は“歴史の本文”が読める考古学者だけど、8歳の女の子に7900万もかけるなんて、世界政府も必死だわ」
滑稽ね、と浮かべる笑みは酷薄で、その陰惨さからも彼女が辿って来た道が垣間見える。
「おかげで私はどこへ行っても顔を知られていたわ。ただ、軍艦を沈めたことになっていたから、捕まえようとする人より、怖がって逃げたり遠くから罵倒したりする人たちの方が多かったわね」
忘れていた記憶が甦る。己だけならいい。だが、母や博士といった考古学者の皆を侮辱されたことは、当時泣いてばかりで碌な弁護が出来なかった分、今でも腸が煮えくり返る。
手に力が入り、ぶるぶると震えた。ジョッキの酒が踊る。
急に押し黙ったロビンを不審に思い、ゾロは彼女に目を遣った。
すう、と息を吸い込んだロビンは、今度は逆に氷のような冷徹な表情になった。
「・・・・考古学者が過去の遺物を調べるのは何故なのか判らないのかしら。古代兵器を復活させて世界政府の転覆なんて、そんなことを考える人は考古学者にはならず、考古学者を使うわ。クロコダイルのように。それを・・・・。あの人たちは剣士が剣を振るうのは人を斬りたいからだと云うのかしらね」
冷たく尖った声が剣士を引き合いに出したのは、例えやすかったからだろう。
ゾロは黙ってロビンのジョッキに瓶を傾けた。
ふぅーと細く長く吐き出したロビンは、珍しくぐっとジョッキを煽った。もう一度ふうと息を吐くと、にっこりといつものように笑って見せた。
「ごめんなさい。話が逸れたわね。高額な賞金のおかげで、私を捕まえようとする人は後を絶たなかったわ。大勢で取り囲んで罠に誘導したり、寝ている時を狙ってきたり、親切にして私が油断した所で襲い掛かってきたり。私を『友達』と呼んで仲良くしてくれたひとつ年下の女の子に一服盛られたこともあったわ」
肩を竦めたロビンに、ずっと聞き役に徹していたゾロがさすがに気になって尋ねた。
「・・飲んだのか?」
「いいえ」ロビンは首を横に振った。「私は友達だと思っていなかったから」
さらっと云いやがって、とゾロは心の中で表情を全く変えないロビンに毒づく。どんな逃亡生活だったか想像できるじゃねぇか。
「私は逃げてばかりで落ち着く余裕もなかった。私は何もしていないのに、何故皆自分を追い回すのだろうって、ずっと思っていたわ。しかも、私を捕らえるためならば手段を選ばないなんて。私は逃げる為に目隠しをしたり転ばせたりしただけで、傷つけるようなことはしなかったのに」
ゾロはちらとロビンを見た。それに気付いたロビンがくすりと笑う。
「意外そうね」
「そりゃそーだろ」
無数の手が雑魚共を一掃するのを何度も目の当たりにしてきたのだから。
「クラッチを覚えたのは裏の世界に入ってからよ。賞金首になるまでは普通の生活をしていたから、そういった使い方は思いつきもしなかったの」
そんなもんか、と思いながらゾロは顎をしゃくって続きを促す。
「・・とても怖かったわ。私を狙うのは、賞金稼ぎだけじゃない、ごく普通に暮らしている人たちなの。そんな人たちが私を見ると目の色を変えて、あの手この手で捕まえようとする。『正義』という免罪符を与えられると、良心の呵責なしに、どんな酷いことも出来るのね。警戒も忍耐も欺瞞も猜疑も裏切りも冷酷さも全部、彼らから教えられたわ。私が裏の世界を渡ってこられたのも、『普通の人たち』と呼ばれる彼らのおかげね」
ロビンは薄笑いを浮かべる。ふわっと花びらが舞い、新しい酒瓶に手を伸ばそうとしたゾロを制して、甲板から生えた手がそれを取ってゾロに渡した。
「・・・・賞金首になる前も、この能力の為に化け物扱いされて受け入れてもらえなかったけれど、考古学者の皆がいたわ。でも今度は完全に拒絶されてしまったの」ロビンはおぼろげな月を見上げる。「私は何か悪いことをしたのかしら。罵られても追いかけられても、母に顔向けできないようなことはしていないつもりだったのだけど」
ゾロは黙って酒瓶の封を開ける。
確かに、ロビンが賞金首になった理由は自分やルフィとは全く違う。それに関しては、する気はないが、同情できる。だが。
自分やルフィと違うのは、その点だけではない。
「もうこの世界では生きていけないと限界を感じて、裏の世界に足を踏み入れようと思っていたけど、なかなか踏ん切りが付かなかった頃、私は追ってきた男女二人組から逃げる為、男を夢中で突き飛ばしたの。幾つもの手で押したから、彼はよろけて、流れの速い川に落ちたわ。彼はすぐに流れに飲み込まれ、沈んでしまった。それを見た女が私に向かって叫んだの。『人殺し!』と」ロビンは髪を耳にかけた。「その瞬間、何かがぷつっと切れたわ。逃げ回る私に対して、『逃げられないよう、両足を切り落としましょうよ』と云って斧を振りまわしてた女が、ただ押しただけの私を『人殺し』呼ばわりしたのよ。滑稽もいいところ。私は女も突き飛ばした。川に突き落として、殺してやるつもりで」
「・・・・」
「二人とも川に落ちて流されたけれど、死にはしなかった。殺意を伴った行動は初めてだったのだけど、下流で岩につかまってる二人を見つめている私は異常なほど冷静だったわ。これからの生き方に気付いたのよ。何もしなくとも私を悪魔だとか存在が悪だとか云うのなら、いっそその通りになってあげましょう、と」
そうして幼きロビンは裏の世界へと足を踏み入れ、転々としてきた。高額賞金首らしい生き方をして。
「最初はどこでも警戒されたわ。女が認められるにはふたつ。頭を使うか、体を使うか。私はどこでもまずは自分が使える人間であることをアピールして、自分の居場所を確保してきたわ。・・たったひとつだけ、そんなことは関係なく受け入れてくれた海賊があったけど」
と云ってゾロに目を遣ると、また他人事のような顔で酒を煽っている。
話が逸れたわ、というように肩を竦めたロビンは、喉を潤してから再び口を開く。
「何かが切れた私は、自分が属してる組織が蹂躙しようが略奪しようが放火をしようが、命を奪わない限り何とも思わなかったわ。むしろ、命があるだけいいじゃない、と思ってた。生きていれば、今後はどうとでもなるわ。でも・・」
少し俯くと、ぱらぱらと髪がロビンの顔を隠した。そのまま口を閉ざしたので、しばらく沈黙が続いた。ゾロは瓶を傾けて待つ。
ようやく出したロビンの声は、苦しげなものだった。
「私がいた組織はどこも人の命を奪うことを何とも思っていない輩ばかりだったわ。被害を受けた人々が死ななかったなら、それはただ運が良かっただけ。私は多くの人の死を見てきた。何の罪もなく、ただ普通に暮らしている人たちが、震え怯え泣きながら死んでいく。それがオハラの人たちに重なって、見ていて本当に、怖くて苦しかったのよ・・・・最初は」
ある時、組織の一員として怯えながらも見ていたロビンを血まみれの男が指さして怒鳴ったのだ。『オハラの悪魔だ!』と。
「ああ、この人たちは、私が組織の一員ではなくたった一人でいたら、どこでもそうだったように、私を忌み嫌い、拒絶し、追い回すのか、と思ったら心が冷えたわ。以来何とも思わなくなったわね。何年も経って、私の手配書を殆どの人が忘れてしまった時にはもう、それが普通になっていたわ」
壮絶な幼少期に加え、多感な時期をそのような環境で過ごしてきた。“適応”と云っては好意的だが。
ロビンは軽く握った拳を口元にやり、考えるように小声で呟いた。
「・・・・復讐のつもりだったのかしら。それとも嫉妬だったのかしら。きっと、そのどちらもね。私は歪んでいたわ」
聞きとれたか否か判らないが、それは無視してゾロは一歩踏み込んだ。
「・・見てるだけじゃなくて、お前も悪事に加担したんだろ」
「ええ」ロビンは感情のない声で肯定した。「それについては、申し開きの余地もないわ。例え直接手は下していなくても、多くの人の命を奪ったことは事実よ」
謝ってすむことではないけれど、とロビンは目を伏せた。
「・・アラバスタの奴らに謝る気はあるか?」
呟きを捉えたゾロが、問い詰めるようではなく、猜疑が混じってるようでもなく、ただ静かに問う。
ロビンは押し黙った。ゾロは酒を呷ってロビンが口を開くのを待つ。
「――判らないわ」苦渋の表情。「悪いことをしたとは思うわ。でも、頭を下げられるかどうかは判らない。それ以前にアラバスタに足を運んだ事はないけれど――訪れていたら、アラバスタの人たちも私を捕まえようとしたでしょう。卑劣な手段を使って」
ロビンは俯いた。思い出したくもないものが浮かび上がってくるのを、必死で押さえ込んでいる。
「そう思うと駄目なのよ。どこへ行っても、誰もが同じに見えるのよ。私を追いかけた人たちに。私に罵声を浴びせたり、物をぶつけたり、死なない程度に痛めつけたりしようとしていたあの人たちに・・っ」
「・・・・」
「・・私が蹂躙したのはあの人たちなの。仕返しのつもりだったわけじゃないわ。でも」
言葉を詰まらせたロビンは、苦しげに顔を歪めた。
「あの人たちは私に謝らないのに、私はあの人たちに謝らなければいけないの?」
搾り出した言葉は針のように鋭かった。
ロビンが蹂躙したのが「普通の人たち」なら、ロビンをその道に追い詰めたのもまた「普通の人たち」。
被害者と加害者の逆転。
目を細めてゾロは瓶から口を離した。軽く一振りすると、チャポンと重たげな水音がする。
ロビンは強張っていた体から力を抜いた。ゆるゆると首を振る。
「・・いいえ、判ってるの。それでも、謝らなければいけないことは」
静かに呟き、目を閉じた。
おそらく、個々人になら謝罪できるだろう。だが、顔が見えない群衆になると、「追い回した(かもしれない)人たち」と捉えてしまうのだ。
それだけ虐げられたということか。いつでも。どこでも。誰からも。
肩を震わせるロビンを横目で見ながら、ゾロはロビンのトラウマに少し触れた気がした。
「――まだ怖ェのか?」
「いいえ」冷静さを幾分取り戻したロビンはゆっくりと頭を振る。「昔は怖かったわ。でも、今はそう思わない。憎くもない。羨ましくもない。――命を奪ってしまった人たちには、心から謝罪できる」
ごめんなさい。
唇が僅かにそう動いた。
「でも、ひとつだけ弁解させてもらうなら――それは『生きる』ためで、決して喜んで行ったわけではないの・・」
略奪される側に同情はしなかった。が、同時にする側にも嫌悪を抱いていた。どうしても――オハラを襲った海軍を思い出してしまうから。
「命令とはいえ、自分が海軍と同じことをしていることが堪らなく嫌だったわ・・・・」

「だから、属した組織を全て壊滅させてきたのか?」

聞き逃してしまいそうなほど気負いなく返されたゾロの言葉に、ロビンは目を丸くした。ぱちぱちと瞬きをしてか
ら、にっこりと笑った。
「それは買い被りすぎよ、剣士さん。私は旗色が悪くなってきたと思ったら、組織をすぐさま捨てただけ」
「その旗色を悪くしたのは誰なんだよ?」
ロビンは言葉に詰まった。
「毎度毎度巧く逃げ延びたのは、組織の崩壊をお前が仕掛けてたからじゃねェのか?」
「・・・・」
押し黙ったロビンから視線を外し、ゾロは「そりゃ全部が全部そうじゃねェかもしれねェが」と前置きして、酒瓶を煽った。瓶から口を離し、問いかける。
「少なくともお前は、アラバスタでルフィを助けた。何故だ?」
「それは――」
ロビンに口を開く暇を与えず、ゾロは畳み掛ける。
「ビビに後をつけさせたのは何でだ?」
「云ったはずよ。それは――」
「コックの存在を黙っていたのは?」
「それはたまたま――」
「ビビを乗せてるおれたちに、指針を寄こしたこともあったな」ゾロはロビンを睨むように見る。「お前は始めから古代兵器の在り処をクロコダイルには云わないつもりだったんだろ。クロコダイルが時間をかけてでもそれを探すと見越して、その間にビビが世界政府に訴えられるようにしたんじゃねェのか」
「訴えても、世界政府が動くかは――」
「お前がクロコダイルの下にいることを知っているヤツがいた。クロコダイルがアラバスタに古代兵器の在り処が書かれたポー何とかがあることを知っていたんなら、世界政府のヤツらも知っていてもおかしかねェ。二つの情報が結びつけば、世界政府はまず間違いなく動くだろ」
ロビンはまじまじとゾロの顔を見た。
「――驚いたわ」
ゾロはにやりと笑った。「見縊るなよ」
「私を『信用してない』と云っていたあなたが、そんな好意的な解釈をするなんて」
「てめェ・・・・」
ゾロは青筋を立ててロビンを睨んだ。ロビンはフフと笑って受け流す。ゾロはちっと舌打ちし、
「アラバスタから脱出する時に、おれたちの船に一時的に乗り込めるよう心証を少しでもよくしとくかと思ってした行動かもしれねェ。本当に乗るかどうかは判らねェが、逃走経路は多いほうがいいからな。賞金首がいる海賊なら海軍に直接引き渡したりはしねェだろうし、船員は少ねェ。最悪人質でも取って次の島まで運ばせることも可能だ。下見がてら指針を渡しに来たんじゃねェのか」
ロビンはにっこり笑った。
「それがあなたの意見ね」
「アラバスタ出航直後のな」
とつまらなさそうに云って、酒瓶に口をつけた。
ロビンの加入にルフィが快諾したので、船員は表立って反対はしなかったが、やはり大丈夫なのかという思いはあった。クロコダイルにやられた怪我の処置で、ロビンに鎮静剤と睡眠薬を打ったから今は間違いなく寝ているとチョッパーが太鼓判を押したので、緊急会議が開かれた。ナミが問い詰めてルフィの口からロビンの言動を洗いざらい吐き出させ、出た意見が先程のだ。
「なら、さっきの好意的解釈の前半はフェミニストで暗躍がお得意なコックさんかしら」
不機嫌そうな舌打ちは肯定と同じだ。
「あなたの意見の方が納得できそうだわ。実際は絶望して死のうと思ったけれど、もし私が知りたがっていることを知ることができていたら、アラバスタから脱出しようとしたでしょうし」
「だが、逃走経路という考え方自体が、クロコダイルを裏切る前提だ。古代兵器がすぐに手に入らないなら、見つける前に世界政府がクロコダイル討伐に動く可能性がある。やはりお前が最初からアラバスタ乗っ取りを失敗させようと動いていたと取った方がしっくり来る」
それを船員全員が納得した。「クロコダイルに古代兵器を渡す気はなかった」という、ルフィが聞いたロビンの言葉を信じた。船長の「そんなに悪い奴じゃない」という言葉を受け入れた。だからロビンに対する警戒心が薄れたのだ。ただ一人を除いて。
「そうかしら・・。知ってはいるけど、みんなお人好しね」
肯定も否定もせず、ロビンは肩を竦めてジョッキに口をつけ、飲み干した。
「どういう理由があるにせよ、多くの人の命を奪ってきたことに変わりはないわ」
ゾロは黙って、新しい酒瓶を開けた。ロビンの方に突き出すことで、ジョッキを出せと促した。ロビンは注いでもらい、「ありがとう」と微笑む。
一口嚥下してから、ロビンは月が浮かぶ夜空を見上げる。雲が少し晴れていた。
「・・・・私は『悪魔』らしく、人の命を食べて生きているのだと思っていたわ」
それだけ日常茶飯事だった。
「だから、今度はあなたたちの命を食らうのかと思ったら、目の前が真っ暗になったわ。いつもは暗い気持ちになるだけなのだけれど、目の前が暗くなったのは初めてよ。吐き気がしたわ。『生きて』と云われて生きてきたけれど、私にも暖かく接してくれるあなたたちを生かすために自分の命を使うなら、これ以上ないくらい有用な使い方だと思ったわ」
そうよ。今度はあなたたちが私の命を食べて頂戴。
嫌かもしれないけれど、私はそれで満足よ。本当に。
「それなのに、助けになんか来て・・・・」
重ねた両手の上に、額を乗せた。はらはらと髪が滑り落ち、顔が隠れる。
「私がどれだけ困ったと思っているの。船を下りると云った上にあなたたちを罠に嵌めたのに、それでも追いかけてくるなんて。自殺行為でしかないわ。『生きる』ことを最優先してきた私が、初めて、誰かの為にそれを捨てようとしていたのに・・・・。ひどいわ、あなたたち」
声が震えていた。
「お互い様だろ」
ゾロが酒瓶を揺すってまだ半分以上はあるなと思いながら、軽い口調で云った。
「・・そうね」
フフと笑い、ロビンは目尻を拭った。
「私を捕まえようと、追いかけてきた人たちが私に向けて伸ばしてきた手。いつもはそれに恐怖で怯えていたけれど、初めてだわ、その手が暖かくて嬉しくて、私もその手に向かって手を伸ばしたのは」
「・・・・」
「今なら判るわ。母が『生きて』と云った理由が。その言葉に込めた願いが。その言葉にある未来が」
それはロビンを縛るものではない。ロビンを受け入れる仲間まで導くための指標だ。
「・・ルフィは乾杯の時、私を『帰ってきた』と云ったけれど、私自身はようやくあなたたちの仲間になれたと思ったわ」
と口元を綻ばせたロビンは静かに云った。
「私はもう人の命は食べない。この手は、どこをどうしたら人が死ぬかをよく知っている手だけれど」ロビンは優しく自分の手を撫でる。「もうそんな愚かなことはしないわ」
唐突に、ロビンは弾かれたように顔を上げ、目を見開いた。信じられない、というように。
「・・・・アラバスタの人たちにも謝れるかもしれない。仲間がいる、今なら」
己の心情の変化に戸惑い、それが落ち着く前に唇から零れた言葉は震えていた。
それは幼い頃に受けた仕打ちを水に流すことが出来たことに他ならない。本人の自覚がないままじゅくじゅくと長年膿んでいた古傷が治りかけている。仲間を得たことで。
黙って聞いているゾロが再び酒瓶を揺すった。ロビンがちらと周囲に目をやり尋ねる。
「それでもうお終い?」
「ああ」
「そう」ロビンはハナの手で空の酒瓶を集めながら、「私の話も、これでお仕舞い。聞いてくれてありがとう、剣士さん」
ロビンは自分のジョッキと空の酒瓶を抱いて立ち上がった。
「少し疲れたわ。私ももう寝るわね。あなたはどうするの?」
「ああ」欠伸をしながら「これ飲んだら寝る」
長いこと付き合わせてしまった、と苦笑しながら、
「そう。ではお先に。お休みなさい」
「ああ」
歩き出したロビンの背中に、声がかけられる。
「あの時、お前の話を聞いていたら、嘘を付いていなくなるようなことはしなかったか?」
ロビンが慟哭していたあの日。
少しでも聞き出していれば、何かが変わっていたのか。
ロビンは振り返った。少し笑っている。
「気にしていたの?」
「別に」
ロビンは肩を竦めた。「あの時、私は云ったはずよ。『云いたくない』って」
どんな反応をしようが、あの時のロビンの答えはひとつだ。
誰であろうと、何を云われようとも、話すことはない。
「お休みなさい、剣士さん」
ともう一度云って、ロビンは再び歩き出した。
カツカツと甲板の上を歩く後姿を見送りながら、ゾロは呟く。
「『仲間』になってもまだその呼び方すんのか」
その言葉は風に乗ってロビンの耳に届いたのかどうか。ロビンは何の反応もせず、そのまま船室に入っていった。
 
翌朝。
チョッパーは寝ぼけ眼を擦りながらぽてぽてと洗面所に続く廊下を歩いていた。ふわぁと口を大きく開けた時に、前からロビンがやってくるのに気付いた。
「ロビン、おはよう」
「おはよう、チョッパー」
ロビンがにっこりと笑った。
「ロビンは飲みすぎてないか? 二日酔いなら、薬が――」
突然チョッパーが止まった。笑顔のままのロビンは、
「私は大丈夫よ。ありがとう」
と云い、固まったチョッパーを残して、カツカツと歩いていく。
ロビンは甲板に出た。空を見上げる。まだ日はそんなに高くはないが、今日もいい天気になりそうだ、と思っていると、見張り台から下りてきたウソップがロビンに声をかけた。
「おう、おはようロビン!」
「おはよう、ウソップ」
「今日は天気もいいし、波も穏やかで、絶好の釣り日和だな! おれとルフィで大物――」
チョッパーと同じく動きを止めたウソップに、ロビンは笑いかける。
「期待しているわ」
ちょうどその時、ナミがドアを開けて出てきた。口を開けたまま固まっているウソップを見て怪訝そうに「? どうしたのよ、ウソップ?」と首を傾げた後、傍らのロビンに尋ねた。
「ロビン、おはよう。ウソップ、どうしたの?」
「おはよう、ナミ」くすりと笑い、「どうしたのかしらね?」
「ここに突っ立ってられると、邪魔なん――」
三人目も硬直させたロビンは楽しそうにダイニングキッチンに向かった。
キッチンではサンジがフライパンを揺らしたりリズミカルに包丁を叩いていたりしていたが、入ってきたロビンにすぐ気付くと、「ロォォビンちゃ~ん」と相好を崩した。チーズ入りのオムレツを皿に盛りつけながら、
「おはよう!! もう少しで朝御飯できるから待っててね」
「おはよう、サンジ。楽しみにしているわ」
忙しく動くサンジがぴたりと止まった。ロビンはフフフと笑いながら、席の一角に腰を下ろす。
そこにバンとドアが開く大きな音がした。
「サンジー、メシ――」
と云いながらルフィがダイニングに入ってきた。そして、不自然な格好で固まっているサンジを不思議そうに見て、首を傾げた。
「何だぁ? サンジも固まってんのかぁ?」
その瞬間、図らずも固まっていた者たちの時間が同時に動き出した。
「ロビンがおれを名前で呼んだ!」
「ロビンがおれを名前で呼んだ!」
「ロビンが私を名前で呼んだ!」
「ロビンちゃんがおれを名前で呼んだ!」
微妙に単語が違うながらも、四人の叫び声がぴったり重なった。
そしてドタタタ・・とダイニングキッチンになだれ込んでくる。
「ンンンンルォォォビンちゅわ~~ん!!」目をハートにしてくるくると高速で回りながら傍まで来、「ついにおれの気持ちを・・」
というサンジを押しのけたナミが意気込んで、
「ロビン! 私のこと、『ナミ』って云ったわよね!?」
顔を洗うのをすっかり忘れたチョッパーも
「ロビン! おれのことは『チョッパー』って呼んだよな!?」
「おっ、おれのこともっ・・・・。ん、んんん」ウソップはわざとらしく咳払いをし、「ロビンくん、『キャプテン』を忘れているぞ?」
その様子を見て、再び首を傾げていたルフィが口を開く。
「ロビンが名前で呼んだって、そんな騒ぐことかあ?」
「お前は黙ってろ!!!」
全員が綺麗にハモって怒鳴った後、ロビンの周りを囲み、「う、嬉しくなんかねぇぞ~」「もう一度呼んでみて!」「おれもおれも」「私の名前は貴女に呼ばれる為にあるのです」だのとやいのやいのしていると、再びドアが開いた。
ふわぁぁぁと大欠伸をしながらゾロが入ってくる。
周りを取り囲まれながらも、ロビンはそれに気付き、声をかけた。
「おはよう、ゾロ」
ん?とゾロはロビンに視線を向けた。ロビンはにっこり笑っている。
「・・ああ」
どことなく満足そうににやりと笑うと、ゾロは手近な椅子に腰掛けた。
「・・何でアイツがしてやったりな顔してんのよ?」
ナミがゾロを見て眉をしかめたが、すぐにロビンに向き直った。
「やっとロビンが名前で呼んでくれて、嬉しい」
うんうん、と他の仲間達も大きく何度も頷く。
ロビンはそれに微笑みで返す。名前を呼ぶだけで、こんなにも喜ばれるとは思いもしなかった。
「アウッ。そろそろメシの時間じゃねぇのか!?」
入ってきてすぐポーズを決めたフランキーがそう尋ねると、それまで云われた通り黙っていたルフィが、
「そーだそーだ! おれはもうハラが減って死にそうだぞ!」
と盛大に主張した。
「あーっ、判った。ちょっと待ってろ」
サンジがキッチンに戻り、調理を再開した。他の面々は思い思いの席に座る。
食事が始まるまであと数分。
今日も麦わらの一味は大海原を進んで行く。 
 
                                              終
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
・・私の悪いクセは、最後いつも適当に締めることだよな、としみじみ思った。あと、ロビンが話したことを全部書ききれば、本一冊分になるんだな、と解った。あと、サンジ(の描写)が適当だな、と思った(笑)。あと、フランキーの出番(笑)。
弁護士になった気分です。すげ好意的解釈したなあ、としか思えない。そしてロビン皆に愛されすぎ(笑)。

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